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2005-01-20

CONTAXブランドの社会的責任

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販売元:マップカメラ
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先頃、カメラの一流ブランド「Contax(コンタックス)」のマニュアルフォーカス(MF)製品ののライン縮小が発表された。
またこのニュースと相前後して、カメラ部門のサービス拠点の移転、明白にいえば賃料の安い所に移転、も発表されていた。
京セラ・カメラ部門の縮小・整理と考えてもいいだろう。

このところカメラはフィルム式からデジタル化への移行が急速に進展し、旧来の銀塩式カメラを店頭で見つけることも難しくなってきた。  また今後デジカメ市場はより差別化・粗利を稼げる一眼デジカメに写っていくと予想されている。 そんな中で従来からマニュアルフォーカスカメラが主力の一端を担っていた京セラ・Contaxが商品構成を縮小し、整理する動きは一般的には驚くには値しない。 ところがこれがユーザーの視点から見ると逆に困ったこととなるのである。 「Contax」というブランドは、ドイツ・カールツァイス社から与えられたカメラブランドで、そのブランドイメージとは、「光学の限界を追求する高性能」「伝統・完璧」「カメラマンの意図を忠実に再現する描写能力」といったところであろう。 「ライカ」の双璧のブランドである。 それゆえ「Contax」ユーザーは、写りにちょっとうるさい癖の強いプロカメラマンやアマチュアカメラマンが数多くいる。 彼らはピントが甘くなりがちで機械任せのオートフォーカスカメラよりも、写す喜びを体験できるマニュアルフォーカスカメラを使っているので、軽量・ミドルレンジをカットする今回の縮小発表は大いにユーザーを困らせることとなっているのである。 企業経営者からすれば”儲からないし、先細りだからヤメル”なのだが、ユーザーは”商品に惚れて使っているので勝手に無くされては困る”ということなのだ。  「ブランド」を考えるとき、まずは訴求イメージそして採算性を重視する。 売れなくなったブランド・商品は”負け犬”、つまりポートフォリオマネジメントのカテゴリーによって整理・廃止されていく。 こららの意思決定は大多数が淡々と進められていく。 しかし「ブランド」と共に育てた、”文化・ライフスタイル”までは切り捨ては出来ないはずだ。 誰でもがContaxとツアイスレンズで楽しめるMFライフスタイルは、ユーザー層は減っては来ているが、100年以上前から引き継がれてきた遺産・DNAである。 これを企業の損得の論理だけで縮退させるのは、いかがなものだろうか。 京セラが「Contax」ブランドを引き継いだとき、DNAの継承責任も引き継いだはずである。 「そこのユーザーがいるから・・・」の精神で、今後も魅力的なMFが継続されることを願ってやまない。 ユーザーがいる限り商品提供すべきであるし、ライフスタイルを支えていくという社会的責任も大きい。 それらを深く考えずして、「ブランド」「製品ライン」の継続・廃止は成り立たないと思う。

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