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2007-05-28

人材バンクの舞台裏

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CISA(米国公認情報システム監査人)の資格を持っているせいもあって、このところ転職のお誘いを受けることが多くなってきた。
J-SOX対応に大わらわな日本の上場企業の現状が、こうしたIT関係の監査人に需要が集中しているからだ。
2~3年前には全く考えられなかった現象、そもそも監査人って見向きもされなかった資格だけに世間のご都合主義を実感している。(爆)
とはいえ、好条件で今より良い会社にステップアップできるチャンスでもあるわけで、半分本気でお話を聞いているような状況だ。

さて・・・人材バンクは基本的に登録しても職業紹介を受けても求職者側からはお金は取らない。
というのも彼らの源泉は、採用企業から得ているからだ。
最近知った相場によると、採用した方の年収の2割が成功報酬として人材バンクに流れるとのこと。
もし私が1000万円でマッチメーキングしてもらうと、200万が採用企業から斡旋元に支払われる仕組みだ。

だから彼らは”お金”になる求職者を捜す。さらに高給が取れそうな会社へ熱心に職業斡旋を薦める。
いわゆる一流企業、ローカルでも名がある企業がオススメとして紹介されるのだが、「落とし穴」は 求人企業と求職者が本当にマッチしているか までは見極められないことだろう。こうした確認は自己責任で行わなければいけない。(当然といえば当然)

さらに求人企業の経営状態まではチェックしていない。 おそらく最低限の与信基準は設けているだろうが、内部の事情までは把握しきっていないのが多くの人材バンクの特徴だろう。
先日は国内No.1の販売実績を誇る産業用ロボット会社を紹介されたのだが、財務内容を調べてみるとなんと原価率が9割もあり、純利益に至っては非常にトホホな企業だった。
当然このようなところに行くと、何でも自前で倹約主義だろうから、それこそボロ雑巾状態になることは目に見えている。
とうてい求人票と会社案内だけからは知り得ないころだが、人材バンクにも罪はない。安心できるか否かは求職者自身が決めることだからだ。

さらに面白いところでは4大監査法人を紹介されたものの、人材バンクが言うところの雇用条件と現状とはさっぱり違うということもあった。
たまたま紹介企業が弊社の担当企業でもあったので、顔見知りの会計士に冗談話ついでに確認したら差異が発覚したのだった。この例はちょっと悪意を感じないわけではない。 案の定、クレームをつけたら、以後 何も連絡してこなくなった。

人材バンクはこのところ電車の中づり広告や雑誌の広告で良いことづくめのように取れる宣伝を展開している。
確かに大手企業の求人が集まるので、彼らを利用しなければ着きたい仕事にもありつけないのが実情だ。
しかしハローワークと同じで、「求人票が貼ってあるところ」と割り切らなければいけないと思う。
エージェントの言い分を100%信じるのはリスクである。

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