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2007-07-11

ブレッソンよりも、アダムス

39720006 at Nymphenburg castle in Munchen by Hasselblad 503cx Distagon F3.5/60mm

いま首都圏ではフランスの写真家 アンリ・カルチェ・ブレッソンがブームのようだ。

彼の写真は「決定的瞬間」といって、被写体が最もイイ表情を見せる瞬間を即撮りする手法が特徴的だ。
晩年の彼は、写真では自分の思ったことを表現できない、と言って、さっさと絵画の道に舞い戻ってしまったのだが、これは一種の天才のなせるワザだと思う。

私も何点か写真集を持っていたけど、残念ながら同じように撮影できる技量があるわけでもなく、また天才すぎる故にモノクロスナップのメッセージが理解しがたく、すぐに手放してしまった。
#彼の写真集は大半が輸入版で結構高く、我が財布には辛いという事情も(^^;

同じくモノクロの巨匠に米国の写真家 アンセル・アダムスがいる。

アダムスの良いところは、凡人が天才に成れる方法を後世に残している点。
彼の場合は写真集よりも写真技術の著作が大いに有名だ。ゾーンシステムを考案し世に広めたことはもとより、カメラの使い方や現像の仕方、被写体のとらえ方などの考え方は、「アンセル・アダムスの写真術」「アンセル・アダムスの作例集」から知ることができる。

「5枚撮影したけれど、うまく写ったのはこの1枚だけ」などの正直な告白も随所に見受けられ、神格化されたブレッソンより身近な存在として受け入れることが出来るのも良い。
#凡人が共感できる巨匠という意味で。 (^^;

彼の手にかかれば、ブレッソンの「決定的瞬間」でさえ、凡人にわかりやすくいとも簡単なメッセージに変わってしまうのだし。
「アンセル・アダムスの写真術」は大抵の図書館に置いてあるので、一度手にとって読んでみることをお勧めしたい。

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