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2007-07-23

大企業のウエブはなぜつまらないのか?

76020032 in Bremen by Contax RX VarioSonnar 35-70

ずっと買ったままで積んであった本「大企業のウエブはなぜつまらないのか?」を読み終えた。
ホームページの見やすい作り方を指南する内容かと思っていたら、ぜんぜんそうではなく、SNSやblogを使ったマーケティング論であった。
類書に「クチコミの技術」があげられるが、本書はダイヤモンド社刊行のビジネス書籍なので、中味は少々堅めである。だから、blog/SNSの効用を手っ取り早く知りたい場合は、「クチコミ・・・」で十分。

本書が役立つのは、経営戦略に組み込んで大上段にやっていこうと考えている企業にむけて、組織論や経営論を語っているところが魅力なのだ。

個人的に使えるなと感じたのは、
・一般消費者の商品購入プロセスは、A(注意)I(興味)S(検索)A(行動)S(共有)になってきている
・ネットと実業の役割分担の考え方
・不確実なビジネス機会に取り組むための極意(臨戦待機)
の3点だろう。

AISASというネット時代の購買プロセスは昨年からあちこちで表出していたようだが、私は恥ずかしいなかが今回初めて知った。でも、何か物を買うときにネットで情報収集して判断する機会が多いので、このモデルは納得がいくものである。わが愛機のハッセルブラッドだって、AISASで買ったようなものである。

ネットと実業の役割分担の考え方は、ホンダを例に取り、どこの領域がネットが強く活用できるのかがヒントとして語られている。実業を持っている企業は、ネットとの分担をどう考えればよいか迷うところだろう。
ホンダやヤマハ、キリンやSONYの泥臭い事例をみることで、意外とネットマーケティングは地に足をつけてやらないといけないのだなと認識できる。資本や知名度を利用してバーナー広告だけで頑張れる時代ではなくなったということだ。 またこの商売方法で、個人的には?だと思っていた商品がかなりの売れ行きを示していることもわかった。商品の出来が少々悪くても、宣伝のやりか1つで対処出来てしまう恐ろしさも垣間見えた次第。

不確実なビジネス機会に取り組むための極意(臨戦待機)は見方によっては当たり前のことが書いてある。
とはいえ、実際に企業内でこのテーマに悩んだ者の立場からすれば、一語一語が妙に心底響くものを持っている。たとえば、「トップダウンは展望を示し・・・」という件がある。 経営企画に携わったことがない人には、”ふーん 展望ねえ・・・”ぐらいにしかならない。 ところが悩んだ者には”方針をもうちょっとブレイクした展望と呼ぶ物”と理解できる。「方針と展望の内容の違い」が理解できると、”ああ そういう手かあ!”と先の展開が開けてくるのである。 
だから啓蒙書として読んでも余り面白くない。実務のヒント探しとして、眼を皿のようにして読みたい人向けの1冊だと思っている。

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