Hannover CEBIT by Fuji Finepix F30
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実は「一発でITの稟議書を通す方法」という稿にしたかったのですが、そんなのそもそも無理、稟議には何かと質疑がつくもの。結局は根回しとか心理的な話を長々と書かなければならず苦手なので、さらっと通せる「クレームがついたとき」の対応に絞ってみました。
注意して書いたつもりでも、いざ稟議を回しはじめると意外とクレームやら質疑等が漏れなく付いてきます。
これは金額が大きくなるに従って顕著な傾向となるので、注意力と金額は比例するんだなあと思うことがしばしばあります。(笑)
前回と少し被ってしまいますが、稟議書を回してクレームや質疑がつくものをピックアップしてみました。(経験例)
1.社内手続きの誤り
2.稟議タイトルと中身が違う
3.金額があわない
4.書いてあることが理解できない
5.投資効果が不明確
6.誤字
「社内手続きの誤り」とは、発議の社内ルールに沿ってないようなものを指します。
条文の読み間違いや解釈違いで、社長稟議にしなければいけないものが部長決裁になっていたり、「機器の購入」稟議のつもりが実は「重要な社外取引」にあたるものだったりして、間違いを指摘されるケースです。
弊社ではこれが非常に多く、事前に監督部署と協議した後、発議するというルールが出来上がっているほど。
万一、手続きを誤ってしまったら、潔く誤りを認めて退くのが正解です。
それでも、役員様ご自身が勘違いされてて、「区分が違う、却下!」なんていうことも希にあります。
こういう場合はひたすら誤解を解くために事務局の人と説明に伺うことになりますね。
「稟議タイトルと中身が違う」は、例えばタイトルが「社内ペーパーレス化のためのシステム導入」となっているにもかかわらず稟議本文は「プロジェクター買います」といった類のものです。
稟議を通そうと目立つタイトルにしたものの、結果として内容とかけ離れてしまうようです。
金額が低いと比較的そのまま”笑って”スルーされてしまうのもこのパターンの特徴で、クレームがついたり質疑が出た場合は、それなりの対応をしなければなりません。
あまりにもタイトルがかけ離れている場合は訂正するのが得策でしょう。ただこの場合、一度稟議の取り下げになります。
一連の手続きの最後の方で”発覚”した場合は、「そのように書いた意味」をひたすら説くのみです。ここで取り下げてしまうと時間の浪費になるというのが一番の理由によります。取り下げて再発議する時間と”訂正”の意義とを天秤にかけて判断することを相手にゆだねてしまうわけです。
「金額があわない」は意外と多いものです。見積書を何枚も添付して合計したら消費税が抜けてたので金額が合わないという解釈の違い(稟議書に消費税を抜いて書かせるルールの場合)や、1円単位で記載するところを誤って百万単位で書いてしまう記載ミスなどです。
事前チェックは怠っていないのですが、なぜか発議してから気づいてしまう「マーフィーの法則」みたいなものです。私も一度これで年度予算を数千万ショートさせた経験がありますので(爆)、クレームや質疑を付けてくれる方は神様だと思わなければいけません。
「書いてあることが理解できない」、これもよくあります。
私自身、他人の書いたIT稟議で???ということもありますし。
IT屋が書く稟議は特徴があります。「○○の目的で△△を導入します。効果は◎×△です。」というのが基本パターンですが、目的と導入の関係がぽーんと飛んでいて関連がわからない、あるいは△△を導入を導入して◎×△の効果は本当に出るのか?という点がいつも問題になります。
そこで説明を求めるわけですが「□×◎の技術を使って」とか「なんたらかんたらが前提条件で~」等、一般人に理解できない用語と前提条件を並べてしまうため、説得に失敗するのが”黄金パターン”なのです。
こういう場合、どうしましょう?
稟議の書き手のスキルの問題が1つあります。専門用語を駆使せず、論理性の高い文章を書くスキルが要求されます。これは鍛えるしか手だてがありません。ただしその効果は確実に出ます。
もう1つは稟議の対象となっているシステムそのものの問題です。
複雑な機構や仕組みを「文章で表現する」ことが不可能な場合ですね。
例えば今流行の電子会議システム。これ、結構高いですよね。
この導入稟議を書くとき、出張費が安くなりますとか時間を有効利用できます等と並べ立てると思います。
決裁者は頭でこれを理解しますが実感がなかったら、高いから見送ろうよと確実に言います。
こうした場合、効果算定数値を精緻化して説得を試みる方が多いですが、所詮絵に描いた餅、そのとおり効果が出ることを保証できないので墓穴を掘らないとも限りません。
そこで、実物を持ち込んで体感していただく方法が最も有効です。
実物がなかったら、紙芝居にするとか、モックアップを見せるなどして、発議者が「これが必要!」と思った瞬間を同じように体感していただくことで、文章と現実のギャップを埋めるのです。
ITの場合、専門性と多様性が高いため、特にこうした”見せる””体験する”というテクニックが重要になっています。文章だけでは表現仕切れないという割り切りも心得ておくべきです。
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