カテゴリー「@Buch(本)」の34件の記事

2011-01-05

本「日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方」を読んで自主性と創造力は表裏一体と気づいた件

きょうから会社始まりのところが多いですね。(私もです)
その中に「さあ会社だ、楽しいなあ」と出掛けていく方はどれくらいの割合でいるのでしょうか。
大半は、「あーあ、やだなあ~」と思っている人ではないかなと思います。

食べていくために働かざるをえないわけですが、どうせなら楽しくお金儲けをしたいもの。
常々そんなことを考えていて、東京IT新聞(http://www.tokyoitshinbun.jp/)の欄外広告で見かけた『日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方』という本をこの正月休みに読んでみました。

会社に電話がない、顧客に会わないという刺激的なコピーに惹かれたということもあるのですが、ちょっと閉塞感のあるサラリーマンの日常生活に何かカンフル剤のような効果でも出ないかなと淡い期待もあってのこと。(笑)

読み始めて、これは精神論や奇策の解説書じゃなく、ちゃんとした真面目な経営論の話だ、と判明。
つまり、従業員の立場、あるいはSOHOの経営者としてそれぞれの立場になって読み進めていくと、実に本質的、しかし改めてきづかされることが沢山出てきました。

例えば、話の発端となっている「会社に電話がない、顧客に会わない」という部分は企業が置かれている業態/商売慣習から導き出された合理的な業務手順であることがわかってくるのですが、反対に世間の中小企業では同じように経営者と社員が侃々諤々やって仕事のやり方・環境まで突き詰めて考えたことはあるのだろうか?という点。

たいていの企業では昔からの手順でやっているから、とかその会社の年長者が決めたことだから、という理由で何気なく済まされているのではと思います。
むしろ、ちょっと違った事をするだけで異端児扱いされてしまうのが今の日本の企業社会でしょう。

そうなってくると従業員が自主的といいますか、主体的に何かをしようとすると必ずお伺いを立てなければ物事が進まなくなるのです。
現場に接している従業員が最も状況を理解しているのですから、彼ら彼女達がお客さんの身になってどんどん改善/改良していける環境を作りださなければいけないのに、逆に活力ややる気をどんどん削いでいる訳です。

そんなところに今日の日本企業が活力を失っている要因であるような気がしないでもありません。

さらに、従業員が働きやすい/仕事に没頭しやすい環境づくりという部分で福利厚生的な話題がいくつも出てくるのですが、中身は上場企業の方が勝っていると思わざる点も少なくありません。
たぶん、福利厚生面だけで比較すると山本社長のこの会社は相当見劣りしてしまうでしょう。

それでも、従業員の身の丈にあった福利厚生をその都度考え、導入していく仕組みや生み出す土壌があることに驚きます。
自分たちで考えた制度だからか、利用する当事者にもイキイキとしています。
中にはえっ?と思う内容もありますが必要に迫られての仕組みだったり、一般企業なら前例がないという理由で判断しきれず却下というケースが多いことでしょう。

会社は自分たち従業員のもの。だからお客さんに”いいサービスを提供しよう”、提供するためには”こういう働き方をしたい”という理にかなった流れが非常に良くできています。

細かく読み進めていくと、トヨタ方式も真っ青なコスト管理の実態や時間管理の厳しさがわかり、むしろ一般企業はココの対応が甘いのでは・・・と考えさせられた部分もありました。何でもかんでも従業員の手にゆだねるのではなく、コアの所はちゃんと手綱を握っている様子がわかります。

いろんな意味で参考になる1冊で一読をお勧めします。

-ENDE-

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2010-12-27

Number768号を読んで、何故企業が体育会系の出身者を欲するかが想像できた件

『オシムの伝言』ブログで文化人類学的にもおもしろいNumber最新号とあったのでつい、Number768号を買ってしまった。

Numberを買うなぞ、実に十年ぶりのこと。それぐらいなじみの薄い雑誌なのに興味を抱いたのは、”ガイジンさんから見た日本”を幅広く網羅した内容だったから。

1人や2人のガイジンさんの意見を読んだとて、それは一種の偏見にすぎない場合が多い。
が、今回のNumber768号は歴代の監督や指導者にインタビューを試み、「(体育会系)の日本人とは」に迫った点が従来と異なっていた。

ただ期待に反して(?)、40年のサッカーの歴史を振り返っても出てくる言葉は、結局毎度おなじみの5つの点だった。

 ・周りの様子を見てから動く日本人
 ・先輩後輩の関係に判断基準を持ちたがる日本人
 ・秩序の中に身を置きたがる日本人
 ・リスクを犯さない日本人
 ・誰かを頼りたがる日本人

最も端的に述べていたのはオシムだが、表現こそ違え、ジーコもオフトもクラマーも指摘していたこと。
こうなると日本人の文化的・民族的特質と言わざるを得ないだろう。

長所短所は表裏一体というように長所に置き換えて考えてみれば、

 ・周りに気を配る日本人
 ・先輩後輩の関係を大事にする日本人
 ・秩序を守る日本人
 ・決してリスクを犯さない日本人

ということになり、なんとなく「そうだよね、これって日本人だよね」とうなずける結果に落ち着く。

いやいや、規格外の中田や本田がいるだろうと考える向きもあるでしょうが、サッカー指導者からすると実は彼らも”典型的な日本人”だったそうな。

ただ彼らは日本人のそうした特質にうすうす感づいていて、ワールドサッカーに馴染まないから、あえて型を破ろうと行動していたと評している。

そういえば、試合後のインタビューを聞いていると、そのフシに思い当たることはありますね。

そんなことを考えていて、これって以前から企業が欲しがる新入社員像と一致するなあと気がついた。

会社で上下関係を大切にし、組織内に気を配って、会社のルールや秩序を守り、リスクもほとほどに対処していける人物・・・・。

あとは英語が話せて体力も頑丈であれば即採用なのだろう。

サッカー界では典型的な日本人では評価されないが、会社組織では十分評価されるというのも何だか妙な話。
でも、典型的な日本人像でなければ日本のカイシャには馴染みにくい、ということがある程度事実だってことは多くの諸氏が既にご経験済みなので改めて説明することもないでしょう。

問題は、典型的な日本人像という定規を使って、一番良さそうな(?)日本人を選別しているという意味のなさでは?

「最近の学生は特徴がありません」なとぞ宣っているカイシャの採用担当者が盛んにTVに出てますが、日本人だもの、他の人と著しい差が出てくる訳がない。なにせ、言ってる本人達だって、ふつうの日本人だと思いますし。(笑)

ならば、組織の秩序を乱してくれる人を社員として本当に迎える気があるのか?と問いたいところ。 結局、何かに付け無難な人物を物色しているだけのことではないのかと。

だとすれば、採用されなくても落ち込む必要はない。
だって、典型的な日本人とは認定されなかったのですから!

とまあ、実にまとまりのない、あまり意味のないことを久しぶりに考えてしまったのでした。(苦笑)

-ENDE-

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2010年 12/23号 [雑誌] Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2010年 12/23号 [雑誌]

販売元:文藝春秋
発売日:2010/12/09
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2009-09-19

ザ・チェンジ! 人と職場がガラリと変わる12週間プログラム

ザ・チェンジ! ~人と職場がガラリと変わる12週間プログラム~ ザ・チェンジ! ~人と職場がガラリと変わる12週間プログラム~

著者:門田由貴子
販売元:フォレスト出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

先日、全然知らない女性コンサルタントからEメールが来ました。

宛先は私宛で正しいのですが、送り主の名前に覚えがありません。
はーて?と思いながらメール本文を読んでいると、「この度、姓を変えました」とある。どうりでわからなかったはずだわ。そして「今度、本を出版したので、買って読んでください」と続いています。
ふーん、本ね ・・・ えっ、ちょっと待て。普通、こういう場合は 著者が本を贈呈するのじゃないのか?
この時節に及んで貧乏サラリーマンに対して印税に貢献せよと言うのか。しかしかつてはお世話になった相手だし、買って差し上げるか。(苦笑)

というわけで書店に繰り出したのでした。
が、困ったことにお目当ての本がどこにもありません。むしろ、目立つのは通称”勝間本”ばかり。
そういえば勝間女史に刺激されたせいか、このところ女性コンサルタントがビジネス本を出版するケースが相次います。しかも、帯には著者の”お写真”まで入っている念の入れよう。美形ほどよく売れる、ってこと?
知り合いのコンサルタントもその波に乗った格好なのでしょうが美形かどうか・・・わからないけど、まあそういう要因も手伝って並んでいないのかもしれない。(笑)

しかしせっかく来たんだから何か買って帰らないと、でも勝間女史のは立ち読みしちゃったし(爆)ということで、目立つピンクのカバーを手に取ったのが今回ご紹介する、「ザ・チェンジ! 人と職場がガラリと変わる12週間プログラム~実話に基づく組織変革ストーリー」。
Amazonの書評を見てると絶賛の嵐だし、東京では著者がブロガーミーティングにまで呼ばれる程のフィーバーぶり。
大阪にいるとこういう情報には疎くなりますなあ。

さすが実話に基づくだけあって、非常に生々しいドロドロした内容で進んでいきます。
著者が冒頭、「たいへんな会社を引き受けちゃった」と述べる心情は、自分の過去の経験からしても同感同感。
最後は映画の様にハッピーエンドで終わるので、やれやれ目出度し目出度しと読者を安堵の底に導いてくれます。
で、数時間経つと「あれっ、これって結局は著者の宣伝本じゃないのか?」と思ってしまうあたりは仕方がないことかもしれません。

というのも、ここに登場する「わかさフーズ」という会社は、
1.トップが現状を変えたいと思っていた
2.チャンジしたいと考えた部門(モデル部門)が存在した
3.モデル部門は若手で構成され、幸いなことに邪心が無かった
4.部門長はチェンジしなければ明日はない、と思っていた(でも、ノウハウが無かった)
5.コンサルタントが外部の者として、言うべき事をいい、コーチングが非常に上手かった
という5つの成功要件があるように感じます。

なので、これらのポイントが揃っていなかった、たとえ本書のやり方をまねても上手くはいかないでしょう。
たとえば先生役を雇わず、自力でやったとします。
さて、現状に対して苦言や注意点を誰か言えたでしょうか。他の人達はそのコメントを愚痴ではなく、アドバイスとして素直に聞き入れることができたでしょうか?

また仮に、ボトムアップで改革にチャンレンジしたとして、ミドル層やトップの同意や擁護は得られたでしょうか。本書第9週のような事態が起こった場合、誰が体を張って”対決”してくれるのでしょうか?

・・・というように考えを巡らせていくと、どうしても「わかさフーズ」のケースは”モデル”として捉えざるを得ません。逆に言うと、これだけ条件が整う事が少ないので、世間の企業が”勝ち組””負け組”に分かれてしまうという証でもありましょう。

さて、くだんの知り合いのコンサルタントも組織改革のプロであります。
彼女なりにどんなアプローチで対処したのでしょうか。読み比べが今から非常に楽しみです。

-ENDE-

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2009-09-04

オープンソースERPのCompiereERPをWindows環境にインストールしてみる

Compiere入門―ついに可能になった!オープンソースERPで基幹システム Compiere入門―ついに可能になった!オープンソースERPで基幹システム

著者:山崎 扶実子,用松 節子,谷 巌,ジリムト
販売元:三和書籍
Amazon.co.jpで詳細を確認する

オープンソース(無料ソフト)ERPパッケージの1つである、Compiereの入門書が出版されたのを機会に、Windowsパソコンにインストールしてみました。
たかだかこれしきの事なのに、かなり躓いたので備忘録として書き留めておきます。

・Windowsの場合は推奨OSがXP以上ですが、実際にはWindows2000proでも動作します

 ただしWindows2000proを動かしているパソコンはロースペックであることが多いですから、インストール/サービス稼働共に”おっとり”としたスピードになります。

・IISは動作させない

 J-BOSSが標準で入っているので、IISのインストール不要です。入れていると変な動作になります。

・OracleXEのhttpサービスポート変更が必要

 無料で使えるのが魅力のOracleXEですが、J-BOSSと8080ポートを奪い合う為、インストール後にポート番号の変更が必要です。

・JDK1.5は必須

 「JDK1.5以上」が動作要件として記載されていますが(262頁)、ならばjdk1.6をと思いインストールすると、JDK1.5が入っていませんというメッセージが出て蹴られます。これは、JDK1.5のフォルダーがパソコンのどこかに存在しているかどうかで判定しているようです。
 なので、JDK1.5を最初にインストールしておかなければなりません。

・システムパスワード以外は変更するな

 272~273頁にはシステムで利用する「パスワードの変更が可能」と書かれていますが、変更するとインストールが先に進みません。
 変更するのはOracleのパスワード(システムパスワード)のみです。
 他の設定はデフォルトでいきましょう。

・276頁の「CD」は存在しません。

 「1)CDの・・・」で始まる記載ですが、本にCDが付いていないので、探し回ることは不要です。
 2)から始めましょう。
 
・インストールしたパソコンをサーバーとし、他のパソコンからアクセスできるようにする場合

 インストールしたパソコンはJ-BOSSが入っているので特に何もしなくてもHTTPサービスが立ち上がります。
 故に、他のPCからIEを立ち上げて「http://サーバーのパソコンアドレス/admin/」と打てば、CompiereR 3.0.0の画面が標示されます。
 URLリンク先のJREとWEBSTARTをインストールすれば、パソコンのデスクトップにアイコンが生成され、クリックすればめでたくログイン画面が出てきます。
 

・J-BOSSコンソールが出てこない

 無償版ではJ-BOSSコンソールが表示できないような作りになっています。
 原因はよくわかりません。引き続き調査しています。
 ちなみにこのインストールプログラムで選択可能なAPサーバは次の通りです。
  J-BOSS、Tomcat-only、IBM WAS、Oracle WAS

・対応可能なデータベースはPostgreSQL、OracleXE、DB2、SQLServer

 ERP本体のインストール環境をチェックすると上記のDBをターゲットとしてインストール可能になっています。
 ただし、この本はサンプルデータがOracleXE用になっているので要注意です。

-ENDE-
 

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2009-07-29

リックテレコム DESIGN IT! vol.3

DESIGN IT! magazine vol.3 DESIGN IT! magazine vol.3

販売元:リックテレコム
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ちょうど1ヶ月くらい前にvol.3が出版された。

春先という話だったのが延びてしまい、そうこうするうちにこちらも買うことをすっかり忘れていたのだが、それ程手間暇をかけて出来上がった雑誌である。仕上がりはなかなかだ。
今回は特にインタビューとオーソリティー達のディスカッションが一秀。夏休み、時間のあるときに読むにはうってつけである。

UIについては”これぞ正解!”というものが現時点ではなく、故に押しつけがましい記事もないので、読み手それぞれが意見や考えを持って楽しみながら読むことができる。
共感する部分についてはめいめいで深掘りしていけばよいのだ。
幕の内弁当的と見る向きもあるが、これはそういう編集方針なんだから、理解した上で逆に有効利用したいところ。

産学でUIを学問として捉えようとする動き、ユーザー企業の中でUIを意識して組織的に取り組もうとする動き、それぞれ奥が深い。
特に東京海上日動火災、カシオ計算機や出光興産の取り組みは同じ企業人にとって示唆に富む内容だろう。
UIを見目の問題として意識して開始したけど、実は意図有る行動を促す為の有効なツールだったというオチは苦労した人ならわかる、気づける人とそうでない人との差は大きいとも言える。

さらに、UIを語る上で、「ペルソナ」の活用は避けることの出来ないトレンドと感じた。
「ペルソナ」はマーケティング分野では確固たる実績があるものの、IT分野では実績を積み上げつつあるところだ。
翻訳本の紹介も出ているし、このあたりは今後の対応で参考になる情報がちらほらと散見できる。

UIというとアイコンデザインや色遣いなど細かい点に注意しがちだが、もっと奥にある本来の目的を捉え直して、デザインそのものを再構成していくというストラテジスト的要素がますます重みを増しているということを気づかせてくれる。
どういう切り口でこの新たなテクニカルトレンドの波にのるか、IT関係者はじっくり考えておいたほがいい。

さて、聞くところによると今年11月あたりに「DESIGN IT!」のイベントを開催するそう。
今回登場なさった方々の”その後の話”が生で聴けることを楽しみしている。
ついで、読者ブロガーの顔合わせなんて合ったら楽しみも倍増でしょうな。

-ENDE-

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2009-07-21

ニッポンの常識は世界の非常識!? ~「プラザでの10年間」~

世界最高のホテル プラザでの10年間 Book 世界最高のホテル プラザでの10年間

著者:奥谷 啓介
販売元:小学館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 

ふだん読んでいる海外ニュース系メルマガのコラム欄で日本の旅行客が英国のホテルサービスに憤慨していたと書いてあった。
そして執筆者曰く、"郷には入れば郷に従え、この本を読め!”ということで紹介されていたのが『プラザでの10年間』奥谷啓介著。

さっそくAmazonで探して美品といわれるものを150円でゲット。定価は1400円なので著者には申し訳ないくらい。
普通便で翌日には届き、連休中にじっくり読もうと思っていたら、なんとあまりの面白さに一晩で読み切ってしまった。

内容を簡単に申せば、プラザホテル(プラザ合意でも有名な米国のプラザホテル)のマネージャーとして勤務しつづけた著者が感じた日本人論をホテルで起こる様々な文化摩擦的騒動を交えて語ったもの。
海外旅行経験のある方なら、同じような失敗エピソードの1つや2つはあることでしょう。(苦笑)

例えば、コの字ホテルの内部屋に通されて”なんで裏部屋に宿泊しないとダメなん?”とか ルームコールしても10分経っても誰も現れないので憤慨した・・・なんてことはどこかで経験したような。(苦笑)

舞台は米国ですが、起こっていることは欧州でも同じなので、なーるほど そういう訳だったのかと激しく納得しながら読み終えたのでした。

しかしこうやって日本人が巻き起こす騒動の根幹に目をやると、そこには日本人独特の『おもてなし』の精神が横たわっているように感じます。
『おもてなし』→『もてなして当然』と日本人の誰もが考えはじめたところにギャップが自生しはじめたのではないかと。

サービス提供側と受ける側の対応関係がそもそも日本にはなく、それ故 なんでもかんでも(一般的に見れば)サービス過剰となり、結果として提供コストがあがり、しいては社会全体のインフラコストもあがっていくという悪循環を感じずにはいません。

-ende-

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2009-05-15

『リーダーを育てる会社 つぶす会社』 グロービス選書

リーダーを育てる会社 つぶす会社 グロービス選書 (グロービス選書) リーダーを育てる会社 つぶす会社 グロービス選書 (グロービス選書)

著者:ラム・チャラン,ステファン・ドロッター,ジェームス・ノエル
販売元:英治出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

グロービスの書籍で珍しく読みやすく、引き込まれる本でした。

MBAシリーズに代表されるグロービスの出版物はMBA教科書を意識して理論ばかり書いていて、理解や応用を助ける事例の掲載は少なく、読破するというより辞書のように使うしかありませんでした。

本書は 事例→理論体系→事例 となっており、百科事典のようなMBAシリーズよりは読んで重要性を理解してもらいたいという配慮が働いているように思えます。

さてその中身、『リーダーを育てる会社 つぶす会社』とは一体どういう意味なのか・・・
簡単にいえば 係長以上を含む管理職が本来やるべき仕事を認識させているかどうか、ということです。

”本来やるべきこと”=その職位で必要となるスキル・知見・意識の定義
が詳しく述べられております。

よく飲み会とか帰りの電車の中で、「うちの部長って、全然ブチョーの仕事やってないよなあ」とか愚痴ると思いますが、それって具体的にはどういうことかがMBA流に切ってあるわけです。

"担当者化してしまった課長"、"部下と競争してしまう部長"、"社交に急がしい事業部長"などよくある話、思わず頷いてしまうケースから「キャリアを創る」とはどういうことかを明確に説明しております。
ちなみに著者はアメリカ人。ってことはダメ管理職は日米ともに共通しているということですな。

この通りに実践したら本当に会社が良くなるのかどうかはさておき、キャリア形成に悩んでいる方や、上司に論理的なお説教したい方には非常によいテキストといえましょう。

-ENDE-
 

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2009-02-14

コンパクトデジカメ(コンデジ)作家 Christoph Brech -写真集ROM-

Cb
ドイツの写真家、Christoph Brech。

主にイタリアを主題としているフォトグラファーであるが、彼は他の人と違っているのは、コンパクトデジカメ(通称コンデジ)で写真集を作ってしまったこと。しかも普通のOlympusですよ。

トイカメラで写真集を出している日本人作家も多く存在しますが、3万前後で買える”普通”のコンデジで写真集を作るっていうのは並大抵の度胸ではできない事でしょう。

Cb2_2 街角スナップ撮影する場合、たしかにコンデジの方が手軽で、被撮影者にも圧迫感を感じさせないのが良い点なのですが、困るのは画質です。

しかし彼の場合、サンプルを見る限りではクオリティーもかなり高く、いつもコンデジで撮っているかのような手さばきです。(ソフトで後処理しているようですが)

単に高画質だけを求めてデジタル一眼に世間が走っている今日とは対極にあるこの世界、まずはリンク先のPDFで一端をご鑑賞ください。

この写真集「ROM」は2009年4月に世界同時発売になっています。

・Christoph Brech webpage

・ROM sample

・ROM 撮影風景

Roman Photographic Diary Roman Photographic Diary

著者:Christoph Brech
販売元:Wienand Verlag & Medien
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2009-01-02

いまどき、木村剛著『会計戦略の発想法』を読む

07970014 ネアンデルタール人復元像  ネアンデルタール博物館にて
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改めまして、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

いまは勤務先も休み、4日までの冬期休暇を食べてはごろごろしながら過ごしております。
こんなときは積ん読状態になったハードカバーを片づける絶好のチャンス。(^^)
片付けたのは、HBRを2ヶ月分2冊、グリンスパーン「波乱の時代(上)」の残り1/3、それと「会計戦略の発想法」をまるまる1冊。

この中で読み応えがあったのは「会計戦略の発想法」。
2003年の初版を買っておきながら、著者が竹中ブレーンの1人ということで内容も対したこと無いだろうと思って6年近くロッカーの底で放置状態だったのです。

今読んでみると、ここ数年たいへんな目に遭っている「内部統制」が丁寧に説明されているのでびっくり。
訳のわからない内部統制の講習会に通ったものですが、この本を読んでおけば問題なかったということになります。
これはちょっとショックですね~。

特に三菱商事の内部監査システムの解説は多くの日本企業で現在試行錯誤していることの先駆例です。
もっと注目されてもいいはずですが・・・。

ただ2003年の本なので、時代を先取りしすぎ、皆忘れているのかも知れません。
その証拠にAMAZONの書評を見ても、時代が追いついてしまった状態では的はずれな評論が大多数を占めていて全然買いたいという気が起こりませんから(爆)。

簡単に言えば、2003年に木村氏は今日起こるであろう会計制度の変更に追随しすることに早く対処しなければ、世界を相手にしている日本企業(ここでは上場株式会社)は信用面での生き残りは困難であろうと解いています。
その会計制度の変更の予兆の1つがCOSOであり、内部統制制度として紙面の半数を占めているというわけです。

2003年当時に読んでちゃんと理解できたかは全く自信がありませんが、少なくとも2年前に読んでおけば良かったナアとちょっと後悔しています。

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「会計戦略」の発想法 Book 「会計戦略」の発想法

著者:木村 剛
販売元:日本実業出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2008-12-17

リックテレコム DESIGN IT! が言うところのUI(ユーザーインターフェイス)

Dscf3613 NAGOYA by Fuji finepix F30
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昨日のエントリーは自分で読み返しても何をかいているか意味不明の文章でした。(^^;

ここでちょっと補足しておきます。

「DESIGN IT!」誌は、コンピューターシステムのUI(ユーザーインターフェイス)をもっと重視しましょうという主旨で刊行された雑誌です。

編集長の言葉を借りると読者対象は、「Web部門、情報システム部門、そしてメーカー系デザイン部門」ということです。

いままで機能中心で、利用者が直接操作するために触れるUI部分は意外と進歩が無く、検討に費やされる時間が少なかった、という反省に立脚し、「UI」という機能をもっと突き詰めるべきだというのが編集方針になってます。(だそうです)。

確かにWEBを除くOA系システムでUIの検討に費やす時間は全体工数のわずかでしかありませんでした。

工夫しようにも、ダム端になれた世代には文字数の制限/カラーの制限に飼い慣らされたせいもあって、チャレンジャブルな取り組みはしてこなかったと思います。

一方でFA系や組み込み系では、UIを先に決めてから機能を割り当てていく、もしくはUIと機能設計を同時に行う習慣があったのでOA系以上に創意工夫の余地はありました。

その証拠に今でこそパソコンのタッチパネルは普通になりましたが、私がFAの設計をしていた80年代後半には既にPC9800に外付けでタッチパネルを装備させた事がありました。UIが安全を担保する手段でもあった為、少々価格が上がっても取り組む必要があったからです。

翻って今日の組み込み系UIを見ていると、価格との妥協、アイデアの乏しさは確かにあると思います。おそらく昔ほどUIに創意工夫する時間を割かなかったからだと思いますし、UIに拘る職人的管理職が減ってきたことも要因の1つでしょう。

そこで今改めて、UIを見直そうよ、という本誌の呼びかけは温故知新な響きがあるように感じます。

-ENDE-

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